2020年04月19日

【映画】2020年4月のinput②

この間から、コロナウィルスのせいで思わぬステイホームになった私達には、ある意味、時間がない時間がないと言い訳していたいろいろなものと向き合うことになっているわけです、、っつってね。
そんなもっともらしいことを書きながら、本当にその通りなのでハッとしたりしています。
いずれにしても、しばらくの間は、楽しくいろいろなことをinputする時間があると考えたら、堅苦しく「勉強!」と構えるのではなく、好きなのに時間がない!と思い込んでいた事を出来るだけやりたいと思ってます。事態はとうやらまだまだ地味に長くなりそうなので。

コメディー探そうと思ったんですが、棚の前に立ってすぐに気になったの一本。もう一本は韓国から。夫の選んだ唸る一本。いずれも恒例のジャケ借り。


【2020年4月のinput②作品】


『セルジオ&セルゲイ~宇宙からハロー!』
舞台はキューバ。ソ壁崩壊後、社会主義崩壊前のころ。その影響で貧困らしい大学の先生の趣味はアマチュア無線。かわいらしい娘いるけど奥さんいないし、共に暮らすママンは葉巻作って稼いでるし、隣の兄ちゃんと密造酒作ってるし。

ある時たまたま無線で繋がった相手は、この情勢で地球に帰れなくなっていたソ連の宇宙飛行士で。コミュニケーションを続けるうちに無線仲間のアメリカ人に助けを借りながら遠隔で彼のピンチを救い、無事生還することに。

…あらすじ書いたのは、自分で整理するためもあります(笑)

3か国語出てくるし、たぶんあちらのジョークなんだろうというシーン?表現?も結構あったりして、途中サバの目になりかけたところもあったけど、なんだかいろいろなものを超えた素敵な話でした。ってかこの宇宙飛行士は実際にいたという話。コメディーということで言えばじわじわ来るし、プラットフォームの重い暗い背景を一切感じさせない感じが、後に残りました。


『22年目の記憶』
万年名前の無いような役ばかりだった男。劇団公演の急な降板に自分を売り込んで代役でリア王を演じるチャンスをつかむ。
いつも友達に馬鹿にされていた息子や、苦労をかけているママンの見守るなか、セリフが全く言えないという盛大な恥をかくのだけど、その公演に来ていたある男に連れられて行った先には国家プロジェクトが暗躍していて、、。

俳優として金正日の代役に人生を捧げた男の話でした。

猛練習の末に金正日という存在に身も心も飲み込まれた男。結局情勢に翻弄され本番のチャンスから見放された彼は自分を失って施設にいた。

一方、守秘義務の為にその時の父の姿しか知らないまま大きくなった息子。結局、二人のきずなを取り戻したのは再来したチャンスに挑んで盛大の失態をおかした役者としての父だった、という・・・

まずこの父役の俳優さんがとっても素晴らしかったです。有名なんでしょう、きっと(知らなくてすみません)
それと、演技とは何だろう、人生とは何だろう、親子とは、愛とは、、いろんなことを含んだ物語でした。

南北会談の際、リア王のシーンは圧巻だったなあ。

「誰か、私が誰なのかわかるものはいるか」・・全部を物語る叫びみたいに聞こえたなあ。泣いた。



Posted by ちんじゅう@てんめい at 12:45 │input